研究課題/領域番号 |
18K15360
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
申 民京 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, プロジェクト助教 (60738566)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ポリグルタミン病 / 低分子化合物 / ケミカルバイオロジー / ポリグルタミン酸 / 脊髄小脳失調症 |
研究成果の概要 |
ポリグルタミン病は、遺伝性の難治疾患であり、異常ポリグルタミンの凝集が病態形成の主因である。私達は、ポリグルタミン蛋白質の発現量を抑制できる低分子化合物TMD-255を同定するとともに結合するタンパク質の同定にも成功した。また結合分子が、化合物の標的分子であることを確認し、さらに、当該分子の下流でポリグルタミンの発現量が減少する分子メカニズムを明らかにすることに成功した。本研究では、ポリグルタミン病モデルマウスの脳内にTMD-255を注入する実験も行っており、その結果、モデルマウスにおいて神経変性疾患の改善が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低分子化合物TMD-255を用いて、ポリグルタミン病モデルマウスの改善が認められたことより、当該化合物を基盤としたポリグルタミン病治療薬の開発が期待でき、社会的意義は大きい。また、TMD-255の標的分子が同定できたことから、ポリグルタミンタンパク質蓄積の分子メカニズムを明らかにできる端緒を得た。これらの知見は、神経疾患の病態を解析する上で重要な学術的意義である。さらに、本研究では、ケミカルバイオロジーを用いた新たな方法で、化合物の標的分子の同定に成功しており、この方法を他の疾患や病態に応用することで、本研究の成果を医学研究全体に波及させることができる。
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