研究課題/領域番号 |
18K15365
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮本 将和 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80816736)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / βセクレターぜ / シナプス / シナプス小胞タンパク2B / Aβ / synapse / BACE1 / SV2B / βセクレターゼ / アミロイドβ / SV2A |
研究成果の概要 |
シナプスにおけるAβオリゴマーは認知症の発症と関連があることが報告されており、シナプスにおけるBACE1によるAPPの切断を制御することは新たなAD治療の戦略になり得ると考えられる。我々はシナプスにおけるBACE1の制御因子として、シナプス小胞タンパク2B(SV2B)を同定し、SV2BはシナプスにおけるBACE1の局在に関与していることを見出した。SV2B/BACE1の相互作用に関与するタンパクを探索した結果、Tubulin alpha 1C、Myelin proteolipid protein、60kDa Heat shock proteinが候補タンパクとして同定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病は認知症の大部分を占め、その制圧と対応は世界的に、特に我が国のような高齢化に直面し認知症患者が増加している国々においては特に喫緊の問題となっている。アルツハイマー型認知症の根本的治療としてアミロイドβ蛋白(Aβ)抗体療法が近年期待されているが、多額のコストの問題などを孕んでおり、その他の治療方法の開発は今後も重要であり続けるものと考えられる。シナプスにおけるBACE1によるAPP切断を生理的に制御する分子機序の解明はシナプスを標的とした新規モジュレーター型BACE1阻害剤の開発研究の礎になることが期待され、本研究の成果がその一助となるものと考えられる。
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