研究課題/領域番号 |
18K15373
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
松薗 構佑 自治医科大学, 医学部, 助教 (80809070)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | iPS細胞 / 神経難病 / 脊髄小脳変性症 / SCA36 / リピート病 / イントロン / 運動ニューロン / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
SCA36のiPS細胞系では、障害されている運動神経細胞、大脳皮質神経細胞、ドパミン細胞全てでNOP56の発現低下が起こっており、NOP56の発現低下がSCA36の病態には密接に関与している。 NOP56ノックアウトマウスは新規遺伝子改変マウスだが、致死的となる。その原因は小脳形成であることが示唆された。NOP56ヘテロノックダウンマウスでは、小脳の障害が起こるが、運動神経細胞や大脳皮質細胞には異常を認めない。SCA36では、NOP56の約50%の発現低下が小脳失調を引き起こしている一方、運動神経細胞系や大脳皮質細胞系の異常はNOP56の発現低下以外の機序が関与していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本で確認されたSCA36患者は年々増加しているが、SCA36では原因遺伝子がNOP56内のGGCCTGリピートの延長であること、脊髄小脳変性症の病型に加え、筋萎縮性側索硬化症に類似した病態を呈すること等が分かっている。しかし、SCA36の多系統の神経障害は分かっていなかった。本研究でSCA36の主病態である小脳障害が原因遺伝子のNOP56の発現低下であることが分かったことで、今後NOP56の発現を増加させる薬物をSCA36患者に投与することで病態を改善させる、創薬につながることが期待される。
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