研究課題/領域番号 |
18K15377
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
國澤 和生 藤田医科大学, 保健学研究科, 助教 (60780773)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | IDO2 / 多発性硬化症 / PLP4e/- / 脱髄 / IDO / 運動機能 / 免疫異常 / 髄鞘 / トリプトファン代謝 / 脱髄性疾患 / ミクログリア |
研究成果の概要 |
多発性硬化症は、髄鞘が破綻する免疫介在性の炎症を特徴とする自己免疫疾患である。我々は以前に慢性脱髄モデルマウスであるPlp4e/-マウスの解析から、脱髄領域においてトリプトファン代謝酵素Indoleamine 2,3-dioxygenase 2(IDO2) が誘導されることを発見した。本研究では、Plp4e/-マウスにおけるIDO2欠損がどのような影響を与えるか行動学的解析により検討した。我々はPlp4e/-マウスでのIDO2欠損が脱髄症状を惹起することを明らかにした。以上の結果より、IDO2が脱髄進行の制御因子として重要な役割を担う可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性硬化症は難治性・進行性の脱髄性疾患であるが、現在の治療は抗炎症薬等による対症療法に限られており、その発症機序解明とそれを基盤とする根本的な治療法確立は急務である。本研究では、PLP4e/-マウスとIDO2欠損マウスを掛合わせたダブルトランスジェニックマウスの行動解析を行うことで、IDO2の病態形成への関与およびそれに基づく新規治療薬開発をより促進的に遂行できる。また、IDO2はT細胞等の末梢免疫細胞の活性化にも関与し、腫瘍増殖に影響を与える。従って、IDO2の機能的役割や免疫細胞の活性化機構が明らかになれば、腫瘍等の他の疾患発症を抑制する機能性因子の発見にも貢献することが期待できる。
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