研究課題/領域番号 |
18K15379
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 (2020) 大阪大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
永田 健一 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (50587798)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ECEL1/DINE / 先天性関節拘縮症 / 運動神経 / 軸索分岐 / ゲノム編集技術 / ノックインマウス / 神経損傷 / RNA-seq / シングルセルRNA-seq / コンディショナルノックアウトマウス / DINE / ECEL1 |
研究成果の概要 |
ゲノム編集技術を使うことで、ヒト患者で同定された病的変異(C760R、G607S)を有するノックインマウスを作製した。これらのノックインマウスは胎生期において四肢および頭部の運動神経の発達に異常を示した。また、組織学的・生化学的な解析により、C760RはECEL1/DINEタンパクの局在異常、G607SはECEL1/DINE mRNAのスプライシング異常により運動神経系の発達に障害を呈することが明らかとなった。さらに、loxPを2箇所に導入したfloxマウスを作製し、Creの発現依存的にECEL1/DINEを欠失するin vivoのシステムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では患者で同定された病的変異をもつノックインマウスを複数作製し、これらのノックインマウスで運動神経の発達異常が生じることを明らかにした。得られた知見はECEL1/DINE変異による先天性関節拘縮症がどのようにして発症するかを理解する上で重要であり、治療法の開発やリハビリテーションの手法への発展性が期待できる。また、floxマウスの作製により成体期のECEL1/DINEの機能を探索することが可能になった。今後、多様なCreマウスと交配し表現型を解析することで、先天性関節拘縮症の発症機序のみならず、神経系の恒常性維持、損傷後の再生過程についても有意義な知見を提供できる。
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