研究課題/領域番号 |
18K15381
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
榊原 泰史 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 認知症先進医療開発センター, 研究技術員 (20734099)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 神経変性 / タウ病理 / 青斑核 / ノルアドレナリン / アデノ随伴ウイルス / 嗅内皮質 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病において、過剰リン酸化タウを主成分とする神経原線維変化は、最初期に青斑核、嗅内野に出現する。ウォルフラム症候群の原因遺伝子WFS1の発現レベルを抑制すると、神経細胞がタウ神経毒に対して脆弱となることから、本研究ではWFS1の発現レベルがタウ病理進行と神経変性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。15ヶ月齢のWfs1欠損マウスにおいて内在性のタウ病理は認められなかったため、マウス脳でタウ病理を創出するためには人為的にタウの産生を加速させる必要があると考え、アデノ随伴ウイルスベクターを用い、青斑核におけるタウ病理の創出に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、アルツハイマー病の発症リスクについては、ゲノムワイド関連解析などからアミロイドβの蓄積に関与する遺伝的因子が多く報告されている。一方、アミロイドβやタウの下流で神経変性の進行や増悪化に関与する遺伝的因子については未だに明らかにされていない部分が多い。神経変性への感受性に対するWFS1の関与を明らかにすることは、神経細胞に備わるレジリエンス機構の解明だけではなく、アルツハイマー病の発症後に神経変性を抑止する治療方法の開発にも繋がると期待される。
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