研究課題/領域番号 |
18K15393
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
石井 浩二 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (40404248)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ワルファリン / 光学異性体 / オピオイド / 相互作用 / 緩和医療 |
研究成果の概要 |
本研究では緩和医療を受ける患者の体内でのワルファリン(S体、R体)あるいは代謝物の量を調べた結果、血中濃度が低いと予想したS体がR体と同程度の患者や、比較的少ないとされる10-ヒドロキシワルファリンが7-ヒドロキシワルファリンよりも多い患者が認められ、鎮痛薬の併用でワルファリンの体内動態が予想された。一方、ワルファリンと代謝物の血中濃度に個別の抗凝固活性を加味した“actual anticoagulant activity”を算出したところ、PT-INR・ワルファリン週間投与量・actual anticoagulant activityの間に指数関数式が成立することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗凝固作用をもつワルファリンは医療上広く使われている。しかし、ワルファリンの効果の強さは個人差が大きく、これまで遺伝子による予測などが試みられてきたが、有効との判断はなされていない。本研究では、鎮痛薬を多用する緩和医療を受けている患者のワルファリンの体内寿命(体内から出ていくまでの過程や速さ)が通常と異なることを見出した。また、ワルファリンと体内で変化した代謝物を個別に測定し、測定値とそれぞれの活性値を掛け合わせた実活性がワルファリンの投与量と相関することを明らかにした。以上の結果は、ワルファリンの適正使用に大きく貢献するものと期待される。
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