研究課題/領域番号 |
18K15396
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
中島 信久 琉球大学, 病院, 特命准教授 (70749770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 死前喘鳴 / 緩和ケア / がん終末期 / 薬物療法 / 抗コリン薬 / レジストリ研究 / 終末期ケア / がん患者 |
研究成果の概要 |
死前喘鳴を呈した196名を解析対象とした。1) 全症例での検討では、抗コリン薬(ハイスコ、ブスコパン)使用の有無と喘鳴の強さの間に有意な差を認めなかった。2) T0(投与開始前)でBackの尺度が2以上の患者を対象とすると、12時間後ならびに20時間後に抗コリン薬の使用により喘鳴の強さは有意に軽減した。抗コリン薬の種類、投与方法(単回投与or持続投与)による差を認めなかった。 死前喘鳴に対する抗コリン薬投与に関しては、喘鳴の強さをもとに判断することで有意な改善効果を得ることが可能となる。今後、介入研究をデザインし、投与薬剤、投与方法による死前喘鳴への治療効果の差異を明らかにすることが求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究で得られた成果を、以下に示す①~③のような取り組みに繋げることが、本研究の学術的意義ならびに社会的意義である。 ①研究代表者が委員長を務める日本緩和医療学会ガイドライン統括委員会における各種ガイドラインの作成・改訂に反映させる。②適切なデザインの介入研究を行うことにより治療効果を推定する方法論を確立させる。③レジストリ研究による治療効果の推定という点で、高齢者プライマリケアなど、比較試験を行いにくい関連研究領域への研究方法に応用する。
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