研究課題/領域番号 |
18K15431
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
藤本 和実 北里大学, 理学部, 特任助教 (50769297)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ELISA / 臨床検査 / 新規疾患バイオマーカー / 翻訳後修飾 / 抗体作製 / 質量分析 / プロレニン・レニン |
研究成果の概要 |
昇圧物質であるレニンの前駆体プロレニンについて新規疾患バイオマーカーとなり得るかについて基礎的研究を進めてきた。申請者が所属する研究チームが作製したプロレニンアミノ酸配列N端領域の11アミノ酸を特異的に認識する抗体と、市販されているプロレニンプロセグメント領域(30-43)を認識する抗体を用いて新規サンドイッチELISA系の構築に成功した。本測定系でヒト血漿中プロレニンを測定したところ、プロレニンはレニンのように体位変動による影響を受けないことが明らかとなった。ELISA、ウエスタンブロットの結果から血漿中プロレニンは従来信じられてきた濃度よりも高濃度の存在が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来考えられてきた濃度より高濃度にプロレニンは血中に存在する可能性が示唆された本研究成果はプロレニン研究に新たな問いを投げかけたことになる。 プロレニンだけでなく、レニン、(プロ)レニン受容体が生体内で担っている役割には未解明な部分が多く残されている。プロレニン研究者が増え、生体内でのプロレニンの役割に関する知見が増えることで従来のレニン・プロレニンへの概念が新たなものになる可能性がある。プロレニンの動態を解明していくことが二次性高血圧症の新規疾患バイオマーカー開発につながり、二次性高血圧症であるにもかかわらず、本態性高血圧症と診断され適切な治療を受けられていない患者を減らすことができる。
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