研究課題/領域番号 |
18K15433
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
安倍 能之 順天堂大学, 医学部, 助教 (10647027)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗MDA5抗体 / 動物実験モデル / 血漿交換療法 / 急速進行性間質性肺炎 / 新規治療法の開発 / 治療抵抗性 / 生存率の改善 / 抗体誘導性間質性肺炎モデルマウス / 間質性肺炎 / 皮膚筋炎 / 血清バイオマーカー解析 / モデルマウス作成 |
研究成果の概要 |
2013年に新たな治療法が報告され2年生存率が28.6%から75%に改善した疾患である「抗MDA5(Melanoma differentiation-associated gene 5)抗体陽性急速進行性間質性肺炎」は、改善したとはいえ依然発症から6ヵ月で25%の患者が治療抵抗性を示し早期に死亡する予後不良な疾患である。我々はこの致死的疾患に対し、後方視的臨床研究による「単純血漿交換療法」という新規治療法の開発に成功し、また基礎医学的研究として世界に類を見ない全く新たな抗MDA5抗体誘導間質性肺炎モデルマウスの創出に成功した(特開2021-100388間質性肺炎モデル非ヒト動物の作製方法)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規治療方法の確立により、我々は生存率25%であった治療抵抗性の抗MDA5抗体陽性急速進行性間質性肺炎の1年生存率を92%まで上昇させた。より洗練された治療法の確立のため動物モデルマウスの開発に着手し、患者血清から抽出されたIgGをマウスに投与することで間質性肺炎を誘導することに成功した。これにより患者血清に含まれるIgGに病原性があることが明らかとなり、実臨床における治療戦略において大きな成果を得た。並行して観察臨床研究を行っており、間質性肺炎再燃症例は全例抗体価が上昇していることが明らかとなった。
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