研究課題/領域番号 |
18K15442
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
徳武 孝允 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00707838)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 多系統萎縮症 / バイオマーカー / 脳脊髄液 / オリゴデンドログリア / αシヌクレイン |
研究成果の概要 |
多系統萎縮症(MSA)は,進行性の神経変性疾患で,発症早期での診断は難しいことも多い.そのため早期診断を可能にするバイオマーカーの確立が求められている.本研究ではMSA患者において,脳脊髄液バイオマーカー(α-シヌクレイン(α-syn),Aβ42,総タウ,リン酸化タウ,NG2)を測定し,診断に寄与するか検討した.MSA患者では正常コントロールと比較して,α-syn、Aβ42、リン酸化タウが有意に低値,NG2が有意に上昇していることが示された.また Aβ42は,MSAの認知障害と有意な相関があった.以上から脳脊髄液バイオマーカーがMSAの診断に寄与する可能性が示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多系統萎縮症の病態研究が進み,国内外で病態機序に即した疾患修飾薬の開発がすすめられている.疾患修飾薬の開発が進んだ場合,神経細胞の脱落が進んだ不可逆な状態では,薬剤の効果は限定的と考えられ,治療介入が可能な発症早期の診断が重要となってくる.多系統萎縮症は多様な臨床表現型を呈し,発症早期の診断は難しいケースが少なくないことから,早期診断に有用なバイオマーカーが求められている.また多系統萎縮症患者の症状進行速度は患者間で差が大きく,発症後の進行を予測するバイオマーカーも重要性が増している.本研究は多系統萎縮症の早期診断,進行予測に寄与しうると考えられる.
|