研究課題/領域番号 |
18K15459
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
三宅 綾子 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (10760184)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | leukoencephalopathy / exome / NOTCH2NLC / 白質脳症 / エクソーム解析 / 原因遺伝子 / 遺伝子解析 |
研究成果の概要 |
白質脳症は大脳白質を病変の主座とする疾患の総称である。我々は、110例の日本人成人白質脳症患者の遺伝学的異常について、カスタムキャプチャーキット(CDGP)、エクソーム解析(WES)、神経核内封入体病(NIID)の原因として同定されたNOTCH2NLCのGGCリピート伸長解析(Repeat-primed PCR: RP-PCR)を行い、原因同定を試みた。 CDGP、WESを用いた解析では11例においてNOTCH3変異を、RP-PCRでは12例でNOTCH2NLCのGGCリピート伸長を同定した。日本人成人白質脳症患者においては、NIIDとCADASILが2大疾患であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人白質脳症において多検体を用いて遺伝学的背景の解明を試みた研究は少なく、イギリス、ブラジルの施設で行われた研究(Lynch DSらBrain 140, 1204-1211, 2017)以外ほとんど見当たらない。我々は日本人成人白質脳症患者において110例(先行研究と合わせてた症例数)のうち28例(25.5%)において原因遺伝子を明らかにし、12例がNIID、11例がCADASILでNIIDとCADASILであることを示した。上記2疾患が日本人成人白質脳症の2大原因であることを明らかにした(Okubo Mら、業績参照)ことは、実臨床に非常に有益な情報を与えるものであると考えられる。
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