研究課題/領域番号 |
18K15469
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
星野 岳郎 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (30724679)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 脂質 / 炎症 / 脳保護療法 / PPARα / ペマフィブラート / PPARa / 脂質異常症 / 脳虚血 |
研究成果の概要 |
マウス急性脳虚血再灌流モデルで、ペマフィブラートが脳梗塞体積、脳梗塞に伴う後遺症状を軽減することを確認した。脳梗塞後の脳組織においてNF-kB、P-p38MAPKの発現がペマフィブラート群でVehicle群と比べて低下しており、炎症性サイトカインとしてIL-1bやTNFaの遺伝子発現が低下している傾向が見られたものの、再現性に乏しく、今後のさらなる検討を要する。また、並行して行った臨床研究では、ペマフィブラートを投与した脳梗塞患者において有意な脂質改善効果、炎症マーカー低下がみられ、論文にて報告した(Hoshino T, et al. J Atheroscler Thromb 2021)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
基礎研究では、ペマフィブラートによる急性期脳梗塞の改善効果を示すデータが得られ、その一端が抗炎症効果によるものである可能性が示唆された。現状では脳梗塞に対する脳保護療法や抗炎症治療の有効性は確立していないが、本薬剤が有望な治療となる可能性が示され、今後更なる検討を進める予定である。また臨床研究においては、ペマフィブラート投与により脂質プロファイルが著明に改善したとともに、炎症マーカーの低下も示された。本薬剤が脳梗塞後の残存リスクをさらに低減する新たな予防治療となることに期待が持てる結果であった。
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