研究課題/領域番号 |
18K15477
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
江里口 陽介 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10776115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | トゥレット症候群 / 頸部運動チック / ジャイロセンサー / 回転速度 / 回転加速度 / 椎間板ヘルニア / 運動チック / 加速度計 / モーションセンサー / チック / センシング技術 / 定量的評価法 |
研究成果の概要 |
トゥレット症候群患者には頸部椎間板ヘルニア・椎骨動脈解離などの深刻な合併症が多い。その背景を探索するため、モーションセンサー及び時間解像度の高いジャイロを用いて、患者27名・健常成人45名の頸部の運動を測定した。 頸部運動チックは随意運動と比較して非常に素早い動きである、ことを確認した。実験中のチックの回数と運動チックの回転速度には正の相関がみられた。頸部運動チックの回転速度・加速度を定量的に計測した、初めての研究であったため、成果をまとめて投稿し、2020年にProgress in Neuropsychopharmacology & Biological Psychiatry誌に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トゥレット症候群患者には四肢麻痺・脳梗塞などの深刻な神経学的合併症がよくみられる。素早い頸部運動チックにより大きな力がかかっていると考えられているが、定量的な検証は行われなかった。本研究では頸部運動チックをジャイロを用いて測定し、健常者の日常的な生活動作よりも素早いことを報告した。研究成果はトゥレット症候群の頸部神経学的合併症の病態解明や、合併症の高リスク群の同定、合併症の予防などにも貢献すると考えられる。
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