研究課題/領域番号 |
18K15488
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
兼久 雅之 大分大学, 医学部, 客員研究員 (40555190)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自殺企図 / 自殺予防 / リチウム / 症例対照 / 救命救急 |
研究成果の概要 |
救命センターに外傷、または自殺企図や自傷行為によって受診した患者合計244名の採血を行った。血液中にはごく微量なリチウムが含まれているが、その濃度は自殺企図群が低かった(自殺企図群3.96μg/L、自傷群5.01μg/L、外傷群5.53μg/L)。性別や年齢の影響を考慮しても低かった。この結果からは、微量なリチウムが抗自殺効果をもたらす可能性が考えられる。また、男性では、自殺企図群のテストステロン値が外傷患者に比べて低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の自殺率は依然として他の先進諸国より高く、社会的損失も大きい。自殺予防効果のある要因を探ることは大きな意義がある。本研究では、血液中に含まれるリチウム濃度において、外傷群、自傷群、自殺企図群で差があった。それはごく微量な濃度であっても、リチウムには抗自殺効果をもたらしうる可能性が考えられる。また、テストステロンとエストロゲンとの関係についても一部明らかにした。
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