研究課題/領域番号 |
18K15491
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
石田 卓也 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (10549728)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | うつ病 / ミエリン / 安静時機能画像 / DCM / T1w/T2w比画像 / fMRI / Granger causal modeling / 安静時脳機能MRI / 時間の因果性 / MRI |
研究成果の概要 |
我々は100人の安静時機能画像(rsfMRI)を用いて、3つのうつ病に関連している側坐核ネットワーク、扁桃体ネットワーク、腹内側前頭前野ネットワークが反経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)治療の刺激個所である左右背外側前頭前野(DLPFC)のみでなく、左右島、背内側前頭前野(DMPFC)に収束し、rTMSの潜在的刺激個所になり得ることがわかった。脳領域間の機能的因果関係を評価するDCMを用いて、うつ病患者個々人に最適なrTMSの刺激個所を特定できる可能性があることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3つのうつ病関連ネットワークである側坐核ネットワーク、扁桃体ネットワーク、腹内側前頭前野ネットワークが両側DLPFCに収束することを示すことで、うつ病に対するrTMS治療の機序として、DLPFCへの刺激が遠隔的にうつ病ネットワークに作用していることを示した。また、これらのネットワークがDMPFC、両側島に収束することから、DMPFCや島がrTMS治療の新たな潜在的刺激箇所の候補になりうることを示すことができた。さらに、DCMを追加することで、うつ病患者個々人に最適なrTMSの刺激箇所を同定できる可能性があることを示唆した。
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