研究課題/領域番号 |
18K15493
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
青木 悠太 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (70815810)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ASD / ADHD / 発達障害 / 脳画像 / RDoC / 自閉スペクトラム症 / MRI / 注意欠如多動症 |
研究成果の概要 |
本研究では、RDoCの概念を念頭にASD当事者とADHD当事者の脳画像を解析した。まず、臨床診断は皮質の特徴を保証しないことを示した。感覚と脳の関係は臨床診断によらないことを示した。このことは、臨床診断よりも生物学的特徴を客観的に捉える必要性を示している。また、感覚症状の神経基盤はASD症状とADHD症状の両方の神経基盤となっており、その関係は診断によらないことを示した。この結果は、感覚症状がASD・ADHD症状の形成基盤であることを示唆しており、診断はその形成過程に関係がないことを意味している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:これまでの生物学的研究においては診断間での群間比較が主流だった。しかし、異なる診断感で類似性した症状形成基盤があることや生物学的特徴を診断が保証しないことを示した本研究の結果は、群間比較の結果の解釈が限定的であることを意味している。将来的には、診断ベースではなく生物学的同質性保証したグループで解析を実施する必要性があるという方向性を示すことができた。 社会的意義:臨床診断によって対応が治療方針や対応が変わる意義は神経科学的には乏しいというメッセージになったと考えている。診断中心から症状や生物学的特徴を中心において正確な医療を提供する必要性を示した。
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