研究課題/領域番号 |
18K15506
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
高橋 芳雄 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70760891)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 遂行機能 / MRI / DTI |
研究成果の概要 |
本研究では、自閉スペクトラム症(ASD)における遂行機能障害の神経学的基盤を明らかにすること目的として、ASD者と定型発達者からデータを取得した。 両グループの認知機能検査の遂行成績を比較した結果、ASDグループで視空間ワーキングメモリ課題の遂行成績が有意に低下していた。また、認知的制御課題およびプランニング課題において、ASDグループで有意な課題遂行時間の遅延が認められた。また、右上前頭回の白質体積のおよび左島の拡散異方性係数が課題に対する反応の遅延と相関が認められた。これらの結果から当該領域における白質の構造的差異がASDにおける遂行機能の障害に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、遂行機能検査の成績に影響を及ぼし得る様々な要因を統制することで、自閉スペクトラム症の本態的な遂行機能障害について明らかにすると同時に、その神経学的基盤についても解明した。これまでに、ASDの遂行機能障害に対して介入を行うことで、遂行機能障害だけでなく周辺症状も改善することが報告されている。本研究の成果は、自閉スペクトラム症の遂行機能に対する介入の最適化に大きく寄与する可能性があるという点で社会的な意義を有する。
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