研究課題/領域番号 |
18K15519
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中村 一太 九州大学, 医学研究院, 特任助教 (90771460)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 聴性定常反応 / ASSR / γ帯域活動 / 双極性障害 / 統合失調症 / 臨床脳波 / ガンマ帯域活動 / γオシレーション / 聴性定常反応(ASSR) / 神経同期性 |
研究成果の概要 |
本研究の主な成果は次の2点である。 1) γ帯域ASSRの健常者での再現性、信頼性について異なる脳波計間でも十分な再現性が得られる事を明らかにした。この結果は今後の異なる脳波計を用いた多 施設共同研究においても、ASSRは有効な指標となり得る事を示している。 2) 健常者、疾患群(統合失調症、双極性障害、大うつ病性障害)の4群比較において、Fzチャンネルでの位相一致度(Phase locking factor)において、健常者に比 べて、統合失調症および双極性障害では位相一致度の低下が見られる一方、大うつ病性障害と健常者とは差がない事を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳の認知過程における情報統合について重要な役割を果たしていると考えられるγ帯域(20-100 Hz)の指標となる聴性定常反応(ASSR)について、広く全国で用いられている臨床脳波計を用いて、健常者でASSRに十分な再現性が得られる事を示した。また、統合失調症、双極性障害、大うつ病性障害において、疾患によって健常者との差に違いがあることを示した。これらの知見は将来的な多施設共同研究実施とγ帯域活動の臨床応用に向けての大きな一歩になると考えられる。
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