研究課題/領域番号 |
18K15528
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2021) 帝京大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
北川 裕子 東京大学, 相談支援研究開発センター, 特任助教 (90816159)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 自殺予防 / 精神不調 / リスク / リスクアセスメント / 早期支援 / 思春期 / 学校 / RAMPS / 自殺リスク / スクリーニング / 予測指標 / 地域 / 精度 / 保健室 / 健康診断 / リスクアルゴリズム / 若者 / 医療機関 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は若者の自殺リスクを発見し早期に必要な支援に繋げる補助ツールの開発とリスク評価指標の構築である。具体的には若者が死にたい気持ちやこころのつらさを声に出して伝えることを手助け、大人が自殺リスクについて尋ねることを助けるツールを開発しこれらに貢献することだ。タブレット端末等に国際的に標準化された評価指標を搭載し、また子どもが回答しやすく、教員が質問しやすい構造を工夫した。コロナ禍に子どもの自殺が急増したことを受け時代に応じた開発を加えた。成果の一例は教員から「思ってもみなかった生徒の自殺企図既往が明らかになった」、生徒から「聞かれなければ言えなかった」等の声が複数あげられたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自殺予防の最も効果的な方法は、死にたい気持ちについて真っ直ぐ聞くことであると考える。とはいえ、聞くことを躊躇する子どもの身近にいる教員の聞くこと、聞かれないと言いづらい子どもたちの伝えること、を助けるツールを開発し実際に自殺リスクの発見等の効果をあげている。実際に教員にとって「まさか」の生徒の「高度自殺リスク」の検出があり、具体的な支援に繋がった例が複数ある。聞くことで、子どもは「話してもいいんだ」「自分に向き合ってくれる」と思うのだと考える。若者の自殺が減らない日本において、聞くこと、リスク評価をして具体的に必要な支援に繋げていくことは自殺予防の鍵であり、本研究の社会的意義であると考える。
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