研究課題/領域番号 |
18K15533
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
國石 洋 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神薬理研究部, リサーチフェロー (60805034)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ストレス / 眼窩前頭皮質 / 扁桃体 / シナプス / 光遺伝学 / AMPA受容体 / 幼少期ストレス / 社会隔離 / 発達変化 |
研究成果の概要 |
ストレス関連精神疾患の神経メカニズムを調べるため、情動制御に重要である眼窩前頭皮質(OFC)から扁桃体基底外側核(BLA)に投射する回路に対し、ストレスが与える影響を調べた。マウスにおけるOFC-BLAシナプス伝達を単離し、成熟期または幼少期ストレスが与える影響を検討した結果、ストレス負荷によりAMPA/NMDA電流比の変化などの後シナプス特性変化が見られた。また、行動中のマウスのOFC-BLAシナプス伝達の人工的操作により、この回路はうつ様行動や向社会行動を制御することが明らかとなった。これらの結果より、ストレスはOFC-BLA回路の情報伝達を変化させ、情動変容を引き起こすことが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、マウスをモデルに、幼少期や成熟期のストレスが眼窩前頭皮質-扁桃体回路のシナプス機能に悪影響を与え、情動の変容を招くことを明らかにした。この結果は、ストレス関連精神疾患の病態解明に資するものであり、薬剤やニューロモジュレーションをによる眼窩前頭皮質-扁桃体回路の神経可塑性への介入が、幼少期や成熟期のストレスが原因となる精神疾患症状に対する治療法として有用である可能性を示唆している。
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