研究課題/領域番号 |
18K15541
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
松村 彰彦 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (90600453)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 半導体検出器 / 重粒子線 / 線質 / 医学物理 / 重粒子線がん治療 / 線質測定 / 炭素線 |
研究成果の概要 |
本研究では、がん治療で用いられる炭素線の線量と線質が測定可能な半導体検出器を開発し、臨床で用いている炭素線場の評価を行った。 既存の半導体検出器を用いて炭素線に対する応答調査を行い、ノイズ源の特定及びデータ収集系の改良を実施し、1次粒子の炭素線から核破砕片まで幅広いエネルギーの放射線を計測できるシステムを構築した。これを用いて治療用炭素線ペンシルビームの動径方向の線質の変化や、拡大ビーム法における照射野サイズによる線質の影響を測定し、生物学的効果を評価する線量平均エネルギー付与の変動について調査を行った。本研究で構築したシステムを用いることで治療用炭素線場の理解がさらに進むと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん治療で用いられる炭素線は生物学的効果が大きく、X線や陽子線では効きにくかった種類のがんに対しても効果が期待できる。一方で、その効果を推定するエネルギー付与の分布(線質)は照射範囲内で均一ではなく、複雑に変化している。 本研究で構築した有感領域の小さい半導体検出器は、複雑に変化する炭素線場の線質評価に優れており、今後様々な条件下での測定に応用することによって、治療用炭素線場の生物学的効果の理解が一層進むと考えられる。
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