研究課題/領域番号 |
18K15551
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
今野 伸樹 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (40815320)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 放射線治療 / 染色体異常 / DNA損傷 / γH2AX / PNA-FISH / 直腸癌 / 直腸癌個別化医療 / 術前化学放射線療法 / 治療効果予測 / 有害事象予測 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は直腸癌に対する術前化学放射線療法を受ける患者の放射線感受性を評価し、治療効果及び有害事象を予測する評価指標の構築を目指すことである。直腸癌患者28例を前向きに登録し、放射線感受性と有害事象及び治療効果との関連を評価した。治療効果に関して28例中3例に病理学的完全奏効が得られており、同3例においては45Gy照射後の末梢血リンパ球中のγH2AXフォーカス数が高い傾向が認められた。また有害事象に関しては、末梢血リンパ球中の染色体異常数と有害事象の重篤度に有意な相関が認められた。放射線感受性から治療効果及び有害事象を予測する新たな指標を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は化学放射線療法における急性期有害事象を個人の放射線感受性から予測する研究である。放射線感受性から放射線治療における有害事象を予測する試みは以前より行われてきたが、放射線感受性を測定するための解析が複雑で日常臨床に応用されていない。本研究では照射期間中の患者血液を採取することで、末梢血リンパ球中の染色体異常から放射線感受性の指標として、血液データから簡便に放射線感受性を測定する手法が開発した。そのため従来の報告と比較してより簡便に放射線感受性を予測することが可能となり、今後実臨床にも応用できる可能性があると考える。
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