研究課題
若手研究
本研究では子宮頸癌患者において、放射線治療によって引き起こされる腫瘍免疫関連タンパク発現の変化を評価し、またそれらのタンパクと予後の関連を検討した。方法として、子宮頸癌に対して術前放射線治療が行われた104例を対象に放射線治療前の生検検体と放射線治療後の手術検体を用いて、腫瘍免疫関連タンパクを免疫組織染色にて評価をおこおなった。結果として、放射線治療により腫瘍における免疫学的な変化が引き起こされていること、またこれらの変化が放射線治療の結果に影響を与えていることが解明された。
近年、腫瘍免疫機構が解明されつつあり、臨床においても免疫チェックポイント阻害薬が承認され効果が認められている。しかし、放射線治療と腫瘍免疫機構の関連については未解明の部分が多い。そこで、本研究では腫瘍免疫関連タンパクの発現と放射線治療成績の相関を解明し、臨床応用に結びつけることを目的とする。そのための方法として、本研究では治療開始前の生検検体および術後摘出標本を用いた、腫瘍免疫関連タンパクの免疫組織染色による放射線治療効果予測を行い、癌細胞の腫瘍免疫関連タンパクを用いた放射線感受性予測法の臨床応用と個別化放射線治療の実用化を目指す。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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