研究課題/領域番号 |
18K15557
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
増井 浩二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20783830)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 穿刺ガイド / CTガイド下穿刺 / MR(mixed reality) / 穿刺補助デバイス |
研究実績の概要 |
CT画像をガイドとして穿刺を行えば、体外から見えない病巣を体外から正確に穿刺することが理論的には可能であるが、現時点では穿刺できる範囲に限界がある。また手技の難易度の高さから習熟には時間を要する技術である。本研究では、空間位置を認識する機能を持った3Dポジションセンサを穿刺針に装着可能な形で作成し、CTガイド下穿刺における最適ルートをナビゲーショ ンする穿刺補助システムを開発することを目的としている。その実現に向けて1穿刺位置のセンサデバイス2穿刺経路の選 択プログラム3穿刺位置情報・穿刺経路を表示する穿刺情報の可視プログラムの3つのパートに分 けて研究を進めている。 1については赤外線センサシステムの精度を確認し、位置誤差が5mm以内に収まることを実験系にて確認することができた。 2については2次元上での一定の穿刺条件における穿刺経路の提示・選択プログラムの改良を行い、CT画像上に穿刺経路候補の提示とその3D表示を自動で行えるプログラムを開発することに成功した。 3についてはCT画像や穿刺位置および穿刺経路 を表示する表示系の開発・操作性のさらなる向上を行ない、画面上ではなくより没頭した形で穿刺手技が行えるように、Hololens2を用いたMR(Mixed Reality)デバイスへ表示系を移すことができた。これら 成果は情報処理学会第195回マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS)研究発表会にて発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は上述の1穿刺位置のセンサデバイス2穿刺経路の選 択プログラム3穿刺位置情報・穿刺経路を表示する穿刺情報の可視プログラムの3つのパートに分 けて 研究を進めている。それぞれに関して 1については赤外線センサシステムの精度を確認できている。 2については穿刺経路候補の提示とその3D表示が可能となった。 3については表示系をより手技に没頭した形で認識できるようにMR(mixed rality)デバイスへの転用に成功した。
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今後の研究の推進方策 |
1穿刺位置センサデバイスについては赤外線センサシステムの位置情報処理のスピードが上がるように開発を進める。 2穿刺経路選択プログ ラムについては表示可能となった3次元上での穿刺経路候補を、以下3で開発を行なっているMR表示系の中に表示できるように改良する。 3穿刺 位置情報・穿刺経路表示するMRデバイスについては表示系および操作性のさらなる改良および1・2といったデバイスやプログラムの情報を組み込 めるように開発を進める。
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