研究課題
若手研究
高精度放射線治療の1つである強度変調放射線治療(IMRT)では治療前に実測による検証が必要である。しかしながら、3次元線量分布の実測は難しく、治療範囲全体を通した検証をすることはいまだ困難である。研究代表者は新たにプラスチックシンチレータから得られるシンチレーション光を外部からカメラを用いて取得することで、3次元線量分布並びに機器動作を同時に測定できる検出器を開発した。IMRTプランを用いた試験において、十分な精度で3次元線量分布を取得することができ、さらに照射範囲や照射方向を変化させる機器動作も同時に検出できることを確認した。
本研究で開発した検証システムを用いることで、照射領域全体の3次元線量分布を一度に測定することができる。さらに、機器動作も同時に捉えることができ、誤差が生じた場合にも発生原因を迅速に特定できる。このように、検証精度を向上させつつ検証時間も短縮できるため、より多くの患者に安全性が担保された高精度放射線治療を提供できるようになると期待できる。
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