研究課題/領域番号 |
18K15570
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 一般財団法人脳神経疾患研究所 |
研究代表者 |
新井 一弘 一般財団法人脳神経疾患研究所, 南東北BNCT研究センター, 研究員 (30817630)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ホウ素中性子捕捉療法 / BNCT / ボーラス / 水等価ボーラス / 線量分布 / メラノーマ / 機能的有機材料 / 加速器BNCT |
研究成果の概要 |
本研究では、ウレタンフォーム材質であるハイドロサイトに精製水を吸収させBNCT用の水等価ボーラスを作製する技術を確立した。これによって、水ファントムにおいて深部熱中性子ピークフラックスはボーラスなしの19.5 mmから9.5 mmまでシフトした。ファントム表面のフラックスはボーラスなしで3.04 × 10<SUP>8</SUP> cm-2 s-1であったが、ボーラス設置により1.15 × 10<SUP>9</SUP> cm-2 s-1まで増加した。足底メラノーマ3例の検討では、本ボーラス使用することで腫瘍線量を確保しつつ、照射時間や皮膚線量の低減が可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加速器BNCTで用いられる中性子ビームは、より組織の深部での熱中性子フラックスを確保するために、熱外中性子のスペクトルに偏っており、それ故組織に照射されると、組織表面での熱中性子フラックスが低減してしまうという性質があった。本研究で確立された水等価ボーラスは、この加速BNCTの中性子ビームの欠点を補い、皮膚や皮下に局在する腫瘍へのBNCTでの線量確保を達成するための極めて重要な技術であるといえる。
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