研究課題/領域番号 |
18K15581
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
赤松 妃呂子 (須藤妃呂子) 山形大学, 医学部, 助教 (10611981)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 放射線感受性 / 関節リウマチ / 膠原病 / 膠原病モデルマウス / 生物学的製剤 |
研究成果の概要 |
本研究では関節炎を高頻度に自然発生する系統の関節リウマチモデルマウス(McH-lpr/lpr-RA1)の放射線照射による有害事象について定量的検討を行い、その修飾因子として抗マウスIL-6受容体抗体(MR16-1)が与える影響の検討を行った。MR16-1は同マウスの関節炎発症の抑制効果について報告がある。片肺照射後、実験群にMR16-1、対照群には同量のリン酸緩衝液を7週間腹腔内投与した。照射後のマウス肺組織標本では両群で病理組織学的に放射線肺障害の所見を指摘できなかったため、薬剤の影響について有意義な検討を行えなかった。その理由として、標本採取のタイミングや検査方法の問題が考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫疾患を背景に持つ担癌患者において、放射線療法は急性期および晩期の有害事象の増加や重篤化の可能性があると報告が散見されるものの、いずれも少数例の報告であり、放射線感受性および有害事象の発生率に有意差があるのか検討されたものはない。近年、難治性関節リウマチに対して生物学的製剤の有効性も示され、症状が寛解する患者が増えており、薬剤の投与が放射線障害の発生率や重症度にどのような影響をもたらすのかを検討することに重要な意義があると考えられる。本研究の動物実験ではマウス組織の採取や検討方法に改善の余地があったと考えられ、有意義な結果を明らかにすることができなかった。
|