研究課題/領域番号 |
18K15602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小池 直義 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60464913)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 低酸素 / 放射線治療 / 膠芽腫 / 2-ニトロイミダゾール化合物 / theranostics / がん幹細胞 / 2-ニトロイミダゾール / 幹細胞 / 放射線抵抗性 |
研究成果の概要 |
膠芽腫の放射線抵抗性は腫瘍内低酸素領域が原因であることに着目し、低酸素領域特異的に集積するニトロイミダゾール化合物に着目した。ドラニダゾールは、膠芽腫の低酸素領域の放射線増感作用に加え、単独で低酸素領域にある腫瘍に対し殺細胞効果があることを明らかにし、その作用機序としてミトコンドリアへの影響を見出した。同種同所移植マウスモデルにおいてドラニダゾールと放射線照射の併用はマウスの生存延長に寄与し、ドラニダゾールが膠芽腫の放射線増感剤として有望な薬剤であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠芽腫は放射線治療抵抗性であることが多く、膠芽腫を制御するために放射線増感剤が求められている。本研究で膠芽腫に対する有望な放射線増感剤としてドラニダゾールを見出した。低酸素マーカーとして診療で使用されている18F-FMISOと同じ2-ニトロイミダゾール化合物であり、薬剤集積と効果予測とがたてやすいという利点がある。臨床試験に進む前段階の研究を行うことができた。
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