研究課題/領域番号 |
18K15608
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
有光 健治 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (50707693)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖尿病 / 膵β細胞 / GLUT2 / ストレプトゾトシン |
研究成果の概要 |
膵β細胞のGLUT2発現量の変化は、2型糖尿病における膵臓の機能レベルの指標になると考えられる。本研究ではインビボ核医学診断法を用いて生体試料中の膵β細胞のGLUT2によるグルコース取り込み量を可視化することを目的として、GLUT2選択的に取り込まれる放射性標識PET用分子イメージングプローブの開発を計画した。その結果、GLUT2を介して膵β細胞に取り込まれることが知られているストレプトゾトシン(STZ)の構造を基に、新規の放射性標識誘導体を合成し、それらがGLUT2 の発現が報告されている臓器・組織へ集積することを確認できた。新たな糖代謝イメージングプローブであることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の放射性フッ素標識誘導体は、2型糖尿病の発症メカニズムに関連するGLUT2の発現組織である膵臓や肝臓、腸、腎臓に集積することが明らかにされた。また、本誘導体は糖骨格を有する構造であるが、既存の糖代謝分子プローブでGLUT1発現組織を描出する18F-FDGとは全く異なる体内分布を示した。したがって、本誘導体はGLUT2が関連する生命現象を非侵襲的に可視化する初めての分子イメージングプローブとして利用できる可能性が示唆された。そのため、本研究は2型糖尿病における膵臓や肝臓の糖取り込み能の臨床的変化を捉えられる放射性診断薬の開発へと発展できることが期待される。
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