研究課題/領域番号 |
18K15612
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
北條 秀博 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (60638774)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 粒子線治療 / 免疫応答 / トランスクリプトーム / 食道癌 / 陽子線 / 重粒子線 / 炭素線 / 食道癌細胞 / トランスクリプトーム解析 / 陽子線治療 |
研究成果の概要 |
食道扁平上皮癌細胞株KYSE450に対してX線、陽子線、重粒子線照射を行い、照射後6時間, 24時間, 72時間, 5日, 7日時点でmRNA seqによる遺伝子発現解析を行った。またSTING, STAT1 knockout cellでの応答についても比較検討した。放射線照射後6時間後に変動する遺伝子、biological pathwayは3つの線種で大きく異なっていた。一方で24時間後から5日かけてその共通性は高くなり、免疫応答関連遺伝子の発現も類似していた。陽子線、重粒子線照射でもSTING, STAT1ノックアウト細胞株での免疫応答は大きく低下していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん治療において、陽子線治療や炭素線治療は治療の選択肢の一つとして一般化されつつある。また、免疫チェックポイント阻害剤は放射線治療の増感剤として使用されているが、陽子線、炭素線照射後の免疫応答やそのメカニズムについては不明な点が多い。そこで我々は、それぞれの線質での免疫応答を比較解析する目的で研究を行った。結果、照射後6位時間時点で変動する遺伝子や生物学的経路は3つの線種で異なっていたが、24時間後からその共通性が高くなり、免疫応答関連遺伝子の発現も類似していた。このことから、X線で併用される免疫療法と同様に、陽子線、重粒子線治療との併用でも効果をあげることが期待できると考える。
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