研究課題/領域番号 |
18K15623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古田 寿宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20597885)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 新規MRI診断法 / MRI |
研究成果の概要 |
共同研究機関である国立がん研究センターにて、動物実験倫理委員会の承認を得た上で、以下の動物実験を行った。正常モデルラットを用い、SPIOを投与したのち、20Gyの単回放射線照射を肝臓に対して行い、9.4T装置によるMRI撮影を行った。 結果、照射7日後のMRIにおいて、肝臓の照射域は非照射域に比べて低信号を示した。この結果は、臨床とほぼ等価な照射線量で肝における照射域の描出が可能であることを示している。 組織学的検索結果から、照射域においてはクッパー細胞によるSPIOの分解が正常肝実質で起こる速度よりも遅くなり、鉄粒子が残存した結果、非照射域に比べて肝信号の回復が遅延して見えたものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究成果から、30Gyの単回照射であれば、我々の提示する新規MRI診断法によって照射1週間後に照射域が描出されることが示されていた。本研究で行った20Gyの単回照射線量は、LQモデルによる線量換算上、臨床とほぼ等価な照射線量において肝における照射域の描出が可能であることを示している。よって、臨床応用に大きく近づくことが期待できる。
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