研究課題/領域番号 |
18K15628
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
澁谷 孝行 金沢大学, 保健学系, 助教 (80762509)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 複数分子同時収集 / SPECT / PET / 心臓核医学 / クロストーク / 部分容積効果 / 小動物イメージング / 同時収集 |
研究成果の概要 |
小動物研究の中で虚血性心疾患の評価に重要な心筋バイアビリティは,別時相で収集されるため,小動物の時相差に伴う生理状態の違いが定量誤差となり,病態と分子情報のミスマッチが生じていた。その問題を解決するために,本研究ではTc-99m心筋血流とF-18の心筋糖代謝情報を対象に本邦初導入された小動物用SPECT・PET同時収集システムを用いて複数分子同時収集における心筋バイアビリティ定量評価法を開発した。 小動物を模擬したファントムを新たに開発し,複数分子同時収集で問題となるクロストークによる画質劣化と部分容積効果による定量値の過小評価を改善するための補正技術を確立させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は同一時相の高精度な定量値を用いて心筋バイアビリティを評価できるため,虚血性心疾患の病態解明,治療効果,創薬の開発や薬効評価の精度向上に役立つ。さらに,本研究の小動物用装置は,一般的に普及しているNaI(Tl)検出器のため,マルチピンホールコリメータを実装するだけでSPECTとPETの同時収集を実現できる。さらに,研究成果は他の分子情報同時収集に応用できるだけでなく,脳科学,循環器学および腫瘍学などのあらゆる分野の基礎研究に弾みをつけ,画像や定量値などの情報を正確に臨床に外挿することができる。また,他の研究と比較し安価で実施可能のため波及効果も期待できる。
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