研究課題/領域番号 |
18K15629
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
飯塚 裕介 京都大学, 医学研究科, 助教 (90782673)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 放射性ヨウ素内用療法 / シンチグラム / 定量化 / ヨウ素シンチグラム / Adjuvant Therapy / 定量的評価 / 核医学 / 放射線治療 / 放射線物理学 / SPECT |
研究成果の概要 |
放射性ヨウ素内用療法を受けた患者のヨウ素シンチグラフィ画像内に既知線量のカプセルを同時に撮影することで、集積の強度を定量的に推定できることがわかった。このデータを用いて甲状腺床 (甲状腺摘出部位)のヨウ素の集積部位の放射線量を推定することができた。ただし、放射性ヨウ素の体内動態を個々の患者毎に推定することは日常臨床で行われている1回の撮像回数では難しいため、吸収線量の推定法の確立についてはさらなる研究が求められる。 研究の過程で作成したデータベースを用いて、放射性ヨウ素内用療法の治療内容(主に投与線量)や治療の準備の違いによる治療成績の違いについても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でのヨウ素131のシンチグラフィ画像から集積の強度を推定する手法の報告は今までになく、また臨床データをそのまま使えるという点では利便性が高い。ヨウ素シンチグラムにおける集積の定量化技術は推定法は確立されておらず、本研究により定量的かつ客観的な指標ができたことは意義深い。この手法を用いることで、甲状腺床のみならず腫瘍など他の集積部位の放射線量を推定することができる。 ただし、放射性ヨウ素の体内動態を個々の患者毎に推定することが難しいため、吸収線量の推定にはさらなる研究が必要である。今後は集積の定量値と臨床成績の関連についても調べていく予定である。
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