研究課題/領域番号 |
18K15630
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
椋本 宜学 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50736618)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高精度放射線治療 / 呼吸性移動 / Interplay効果 / 医学物理 / 放射線治療 / VMAT / 頑強性 / 単純化 / 医学物理学 / 四次元放射線治療 / 品質管理 / 腫瘍動体に頑強な四次元放射線治療システム |
研究成果の概要 |
強度変調放射線治療では、腫瘍動態下において意図せぬ線量が投与される危険性がある。本研究では、四次元線量評価を可能とするシステムを用いて、腫瘍と治療装置の動態下における線量誤差が、処方線量、Arc数の増加に伴い分散されることで、実投与線量分布への影響が小さくなることを明らかにした。臨床導入した新たな最適化モデルにより回転型強度変調放射線治療の照射野形状を単純化することで、治療計画の品質を大きく低下させることなく呼吸による腫瘍動態に頑強な計画が立案可能であることを明らかにした。欧州放射線腫瘍学会の医学物理Workshopを通じて治療計画の質と複雑性、頑強性に関する実情調査と提言書の作成に貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性である肺癌、膵臓癌をはじめとする胸腹部腫瘍に対する強度変調放射線治療では、腫瘍動態下において意図せぬ過大線量や過小線量が投与される危険性がある。本研究は、腫瘍動体下における線量分布の不確定性を明らかにすること、および腫瘍動態に頑強な四次元治療計画法を開発することを目的とした。難治性の胸腹部腫瘍に対しては強度変調放射線治療の恩恵が大きいが、線量の不確かさを危惧して臨床適応が進んでこなかった。本研究により四次元放射線治療の頑強性が向上し、治療の質が向上することで治療成績への貢献が期待される。また、国際協力を経た最新の研究成果の社会還元は重要な活動である。
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