研究課題/領域番号 |
18K15653
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 基史 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (90807801)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | オートファジー / 細胞周期チェックポイント / 放射線治療 / 放射線増感剤 / 放射線増感効果 / 膵がん / 放射線 |
研究成果の概要 |
がん細胞の有する放射線抵抗性のメカニズムを明らかにすることは、放射線治療を改善する上で重要である。本研究では、放射線によって誘導される細胞周期チェックポイントとオートファジーの間に相互作用が存在するのか、またそれらがどの様に放射線抵抗性に関与するかを評価した。その結果、(1)G2期チェックポイントとオートファジーが同時に誘導されること、(2)オートファジー依存的に放射線照射後の細胞内ATP濃度が増加すること、(3)両機構にはクロストークが存在し、G2期チェックポイントによる放射線抵抗性の少なくとも一部にオートファジーが関与することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では核内で生じる細胞周期チェックポイントと細胞質で生じるオートファジーという異なる細胞防護機構にクロストークが存在することを明らかにした。本研究により得られた知見はこれまで明らかとなっていなかったオートファジーによる細胞防護機構の機序解明につながる。また、がん細胞の有する放射線抵抗性の機序解明に大きく寄与するものであり、今後の放射線治療増感剤の開発や治療プロトコルの作成において新たな指標となり得ることが期待される。
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