研究課題/領域番号 |
18K15661
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
磯田 健志 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (80815225)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | エンハンサー活性制御 / 非コードRNA / 免疫不全症 / 急性リンパ性白血病 / 非ホジキンリンパ腫 / T細胞分化 / エピジェネティクス / 運命決定 / ThymoD / エンハンサー / R-loop / メチル化 |
研究成果の概要 |
T細胞の系列決定に関わるBCL11bのスーパーエンハンサーの活性化には、Thymocyte differentiation factor(ThymoD)と名付けた長鎖非コードRNAの転写が必須である。ThymoD転写が破綻したマウスでは複合免疫不全症だけでなくT細胞系腫瘍を発症する。T細胞系腫瘍では後の遺伝子変異により、ThymoDの転写量が回復する腫瘍が確認された。ThymoD低発現腫瘍、高発現腫瘍の全エクソン解析、RNAseq解析を実施し生じている変異の同定を試みた。また、ヒトにおけるThymoDの役割を同定するため細胞株及び白血病患者さんの検体を用いたシークエンス解析を実施した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスBcl11bスーパーエンハンサー上のThymoDの転写停止は、転写因子Bcl11bの発現低下から、複合免疫不全症に関与しT細胞系腫瘍を発症する。タンパク質をコードしない遺伝子の転写量が疾患に関与することを示唆している。非コードRNAであるThymoDの転写量に関与する因子を探索することで免疫能並びに腫瘍細胞に対して治療標的を見つけられる可能性がある。また、ヒトにおけるThymoD転写領域の同定を行い、ThymoD転写によるエンハンサー活性化機構を解明することで、エンハンサーの発現量の違いによる疾患の分類や病態解析、エンハンサーを制御する治療薬の開発につなげていくことが目標である。
|