研究課題/領域番号 |
18K15682
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
根岸 豊 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (40798344)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Schaaf-Yang症候群 / MAGEL2 / CRISPR/Cas9 / モデルマウス / Prader-Willi症候群 / CRISPER/Cas9 |
研究成果の概要 |
私たちはCRISPR/Cas9システムによりSchaaf-Yang症候群(SYS)モデルマウスを作成した。このモデルマウスは脳でのインプリンティングは保持されており、Magel2 mRNAは視床下部の室傍核や視交叉上核に発現が保たれていることを証明した。モデルマウスは新生児期では野生型に比べて有意に低体重であったが、生後4,8週ではキャッチアップがみられ、主に乳児期のみに哺乳不良が認められるSYSのヒトでの表現型を部分的に呈していた。関節拘縮や重度精神運動発達遅滞は再現できなかったが、軽症のSYSを再現したと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、Schaaf-Yang症候群(SYS)患者のモデルとなるフレームシフト変異によるモデルマウスの作成に世界に先駆けて成功した。主に乳児期のみに哺乳不良が認められるSYSのヒトでの表現型を再現できたが、関節拘縮や重度精神運動発達遅滞は再現できなかった。表現型の一部しか示せず、治療法に関する検討まではできなかったが、新しいモデルマウスはSYSの病態解明に重要な役割を果たすことが期待できると考えられ、学術的意義は大きいと考えられた。
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