研究課題/領域番号 |
18K15683
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
外崎 円 京都府立医科大学, 医学部, 研究員 (70745637)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 先天異常学 / 細胞周期 / ASPM / アポトーシス |
研究成果の概要 |
ASPM欠損によって細胞死が誘導される原因を明らかにすることを目的とし、本研究ではFucci (Fluorescent ubiquitination cell cycle indicator) 標識遺伝子を、中枢神経系神経幹細胞でAspm (マウスオルソログ)遺伝子を破壊したノックアウトマウスを作製した。細胞動態解析の結果、Aspm cKO神経幹細胞において細胞死の発生が細胞分裂頻度に相関し、特異な細胞分裂形態が多く観察されたが、細胞周期時間に有意差はなかった。このことから、ASPM欠損による細胞死の増加は、細胞増殖や細胞周期制御ではなく細胞分裂時形態の制御因子の異常による可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、Aspmの欠損によるアポトーシス発生が、細胞分裂を重ねることが関連していることを明らかにしたが、細胞増殖や細胞周期の長さなどの細胞周期制御には影響を及ぼしていないことが示唆された。この研究結果は、神経系発生において、Aspmがおよぼす影響を理解するための新たな知見であり、ASPM遺伝子が責任遺伝子であるヒト遺伝性小頭症MCPH5の発症機序の解明につながる可能性がある。また、本研究成果は、脳科学分野における基礎的知見を提供し、多くの脳形成異常・神経変性疾患の治療戦略への貢献が期待される。
|