研究課題/領域番号 |
18K15684
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
辻井 信之 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (00571001)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 川崎病 / ADAMTS13 / T-TAS / shear stress / VWF |
研究成果の概要 |
川崎病急性期においてADAMTS13の相対的な低下は血管炎・冠動脈病変の病勢に影響している可能性があることが示された。 また、川崎病急性期治療ガイドラインでの抗血小板薬使用で概ね血小板の活性化は抑制されていたが、血栓強度は強くないが、血栓初期形成能が特に高いことが示唆された。「血栓形成開始が早まること」として表れ、「血栓強度が強くなること」としては表れない可能性があり、血栓初期形成能を抑える薬の方がより望ましい可能性が示唆された。アスピリンは血栓の強度および安定性を主として抑制することを踏まえて、抗血小板薬の有効性、適切な投与量を検討していく必要があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だに原因は特定されていない川崎病におけるADAMTS13の動態や病勢への影響についての初めての報告であり、川崎病及びその合併症の原因に迫る一助となる研究成果が得られた。 また、血流下の血小板血栓形成を評価することで、現治療ガイドライン下でのアスピリンの有効性を示したことは一つの成果であり、またより理想的な抗血小板薬の性質を解明したことで、新たな抗血小板薬の選択への一助となることができたと考えられる。
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