研究課題/領域番号 |
18K15696
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
町田 正和 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, (非)研究員 (50450622)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小腸オルガノイド / バイオモデル / 炎症性腸疾患 / 再生医学 / オルガノイド / 小腸 / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
培養皿内で蠕動様運動、吸収や分泌能などのヒト腸管の機能を有する立体組織(ミニ腸)の研究開発を実施してきた。本研究では、この独自性の高いミニ腸技術を応用し、ヒト腸の発生を可視化システムとして小腸幹細胞(LGR5陽性)と腸管神経叢の成熟化(PHOX2B陽性)を同時に経時的に可視化観察するバイオリソースを開発した。ミニ腸の分化誘導過程では、LGR5陽性(緑色蛍光)とPHOX2B(赤色蛍光)のダブルポジティブ動態の確認が出来た。さらに、多能性幹細胞から単球を作製しミニ腸内でマクロファージ化し組織マクロファージ機能を発揮するミニ腸の作製にも成功した。難治性腸疾患研究の進展へ貢献する成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性腸疾患(inflammatory bowel diseases:IBD)の患者数は年々増え厚生労働省難治性疾患の中で患者数が最も多い。特に近年問題になっているのが、6歳未満で発症する重篤な炎症性腸疾患(VEO-IBD)である。複雑な病態を解明し、診断や新たな治療薬の開発を可能にする基礎研究の大きな進展が強く望まれている。in vitroで腸の発生が再現でき生体の小腸がもつ複雑な機能を合わせもったミニ腸モデルを開発し、発生の理解とともに行う疾患研究と、さらにVEO-IBDの診断・治療開発へと展開できる研究を今行う必要がある。本研究の成果は、成育期難治性腸疾患研究の発展に貢献する成果である。
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