研究課題/領域番号 |
18K15702
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
齋藤 章治 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (10623762)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん免疫療法 / CAR-T療法 / 腫瘍溶解ウイルス / ナノ粒子 / T細胞療法 / 遺伝子導入T細胞療法 / キメラ抗原受容体 / 固形腫瘍 / CAR-T |
研究成果の概要 |
CAR-T細胞については、培養法の改良を行い、培養効率の改善を認めた。樹立したCAR-T細胞は、良好なT細胞表面形質を示し、PD1等のT細胞疲弊マーカーをほとんど発現していないことを示した。また腫瘍溶解ウイルスの代替技術として、腫瘍選択性ナノ粒子の開発に取り組んだ。このナノ粒子は腫瘍細胞に効率よく取り込まれる一方、正常細胞にはほとんど取り込まれなかった。またナノ粒子に、発光mRNAを導入し、腫瘍細胞と共培養したところ、腫瘍細胞において高効率に発光活性がみられることが分かった。今後は、このナノ粒子を用いて、腫瘍細胞を遺伝子改変し、CAR-T細胞の抗腫瘍効果を向上させるような取り組みを進める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PiggyBac法を用いたCAR-T細胞の培養法については顕著な改良が得られ、改良型CAR-T細胞単独もしくは腫瘍溶解ウイルス療法を組み合わせることで、難治性がんに対する革新的な治療法開発につながることが期待される。また、本研究では、腫瘍溶解ウイルスに代わる全く新しい腫瘍細胞遺伝子改変の技術を開発した。本研究で開発した腫瘍選択性ナノ粒子を用いて、腫瘍に選択的に治療遺伝子を導入する治療戦略は、単独もしくはCAR-T療法との併用により、がんに対する革新的な治療法開発につながることが期待される。
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