研究課題
若手研究
本研究においては、炎症メディエーターであるプロスタグランジンD2(PGD2)と、自閉症者のミクログリアで強く発現している造血器型プロスタグランジンD合成酵素(HPGDS)に注目して、ニューロンのシナプス形成とその刈込へのHPGDS-PGD2経路の関与を検討した。ヒトiPS細胞にHPGDSを強制発現させたところ、分化スピードの変化がみられた。また、マウスの実験では、PGD2がニューロンのシナプス形態や成熟に影響することが示された。HPGDS-PGD2のミクログリアへの影響については、後継課題の基盤研究Cでも継続して検討を行う。
自閉スペクトラム症(ASD)においてはシナプス刈込異常のその病態への関与が指摘されている。一方で自閉スペクトラム症への神経炎症の関与が繰り返し示唆されている。自閉スペクトラム症において強く発現するHPGDSとその合成産物であるHPGDS-PGD2経路については、その阻害薬が既に開発されており、そのニューロンやシナプスへの影響を明らかにすることにより、ASDに対する新規治療法開発にもつながりうる。
すべて 2022 2021 2020 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 3件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 1件)
Int J Environ Res Public Health
巻: 19(4) 号: 4 ページ: 2363-2363
10.3390/ijerph19042363
Pediatrics International
巻: - 号: 1
10.1111/ped.15123
with NEO
巻: 35(2) ページ: 120-125
脳科学誌
巻: 50 号: 0 ページ: 63-100
10.20821/jbs.50.0_63
130008141265
Sleep
巻: 44(11) 号: 11 ページ: 0-0
10.1093/sleep/zsab156
eLife
巻: 9
10.7554/elife.62199
Neuron
巻: 106 号: 5 ページ: 727-742.e6
10.1016/j.neuron.2020.02.034