研究課題
若手研究
本研究ではこれまで発見されていない小児ステロイド感受性ネフローゼ症候群の発症に関与する自己抗体の発見や単一遺伝子異常によりステロイド感受性ネフローゼ症候群を発症しうるの分子の発見を目的とし、最終的には、それらの発見に基づいて疾患特異的な治療の開発を行うことを目指す。我々は既に小児ステロイド感受性ネフローゼ症候群の発症に関連する可能性のある分子をいくつか同定し得た。現在はその機能解析やそれらの分子のもたらす相互作用を明らかにする研究を進めているところである。
小児特発性ネフローゼ症候群(INS)は、最も発症頻度の高い小児慢性腎疾患であり、我が国で年間1000人程度が新規に発症するとされている。小児INSの80~90%はステロイド投与により寛解を得られるステロイド感受性ネフローゼ症候群(SSNS)であり、その約30%をしめる重症例では、頻回の再発のコントロールが難しく治療に難渋する。そのため、病態解明とそれに基づいた根本療法の開発が急務である。本研究では、SSNSに関連する分子が明らかとなり、その病態解明が進んだことで、根本療法の開発に近づいたといえる。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)
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