研究課題/領域番号 |
18K15714
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
福嶋 健志 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (20792740)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肝分化指向性 / 糖鎖修飾 / iPS細胞 / 肝細胞分化 |
研究成果の概要 |
これまでに、研究代表者はiPS(induced pluripotent stem)細胞の肝細胞分化指向性株と抵抗性株の肝細胞分化を誘導した時の糖鎖修飾について網羅的解析をし、両細胞株間で肝細胞分化誘導時にシアル酸およびガラクトース修飾の構造が異なっていることを見出した。肝細胞分化を誘導したiPS細胞と間葉系幹細胞での肝細胞分化の各ステップにおける前述の遺伝子発現について調べたところ、シアル酸修飾関連遺伝子であるST3GAL5 、ST3GAL6が肝細胞分化指向性株で有意に発現していた。これらの遺伝子が肝細胞分化指向性と関連していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究結果は、肝細胞分化指向性にシアル酸修飾遺伝子であるST3GAL5、ST3GAL6遺伝子が関与していることが示唆され、ヒト肝細胞と比較し機能的に十分な成熟度は得られていないiPS細胞の肝細胞分化誘導における効率化に役立つ可能性がある。例えば、移植用肝細胞を作成する際にこれらの遺伝子発現の多いiPS細胞を収集して肝細胞分化の効率化をより高めることや、これらの遺伝子発現を増やすことで機能的肝細胞分化を促進する試薬の開発をすることなどで肝細胞移植の実用化により貢献できる可能性を示した。
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