研究課題/領域番号 |
18K15717
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
加藤 育子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (00613720)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 早産児 / 発達 / 心拍変動 / ゆらぎ / 自律神経 / 新生児 / 低出生体重児 / 発達障害 / 早産 / 自閉症スペクトラム |
研究成果の概要 |
生体指標にはストレスに対する過渡的受動的変化の他に,生体の内在機能に起因する持続的な変動(ゆらぎ)が観察される。成人では心拍変動を周波数解析した結果を自律神経指標とした文献は多い。しかし、乳児では心拍数や呼吸数は明らかに成人と異なり、計測時安静状態を保つことは困難であるためこれまでに有効な解析方法は確立されていなかった。今回の研究では、乳児の体動にも対応できる変動幅を利用した新たな心拍変動解析により生体内リズムを評価する方法を開発した。睡眠リズムを心拍変動で判断し、在胎週数や出生後の日齢による違いを検討し、心拍変動解析は乳児期早期から発達予後を予測する一つの方法となり得ると考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳幼児期に何らかの正常とは相違する診察にて「違和感」を感じる児の中に、幼児期以降自閉症スペクトラムと診断される例は多い。しかし、その「違和感」というものは、医学的に客観的に評価し定量して記載することは不可能である。その違和感の中に、生体リズムの異常を疑うことがあるが、NIRS(近赤外分光法)を用いた乳児の脳循環のリズムを評価することにより、正期産児と比較して早産児では脳循環の成熟度が修正週数よりも亢進しており、その成熟度のアンバランスが早産児の発達に影響を及ぼす可能性を我々は報告した。今回より汎用性のある心電図において観察できるかどうか検討することを目的としている。
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