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難治性致死性疾患である亜急性硬化性全脳炎への治療法開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K15721
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

前田 創  福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 助教 (90746059)

研究期間 (年度) 2021-11-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード亜急性硬化性全脳炎 / 麻疹ウイルス / ファビピラビル / 麻疹 / SSPE / T705
研究開始時の研究の概要

亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は、麻疹ウイルス変異株(SSPEウイルス)の持続感染による遅発性ウイルス感染症である。国内では当施設を中心にIFN-αおよびリバビリンの脳室内投与療法が実施されているが、臨床効果は十分とは言えず新たな治療薬が望まれている。ファビピラビルは、RNAウイルスに広く活性があり、in vitroとin vivoにおいてリバビリンよりも高い抗ウイルス活性があると報告されている。本研究では、SSPEウイルスに対するファビピラビルの効果を細胞レベル及び本施設のみで確立されているSSPEの動物モデルを用いて評価し、SSPEに対する安全で有効な治療法を確立することを最終目標とする。

研究成果の概要

亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は難治性遅発性疾患でリバビリン脳室内投与が行われているが、臨床効果は十分ではない。ファビピラビルは、RNAウイルスに広く活性があり、高い抗ウイルス活性があると報告されている。本研究では、in vitroにおいてファビピラビルとリバビリンの50%効果濃度(EC50)は、麻疹ウイルス実験室株(Edmonston株)では、108.7uM、172.3uM、SSPEウイルス臨床分離株(SSPE Yamagata-1株)では、38.6uM、38.1uMであり、ファビピラビルの50%細胞障害濃度(CC50)は、野生株で>1000uM、変異株で>1000uMであった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は、麻疹ウイルス変異株(SSPEウイルス)の持続感染による遅発性ウイルス感染症である。発展途上国では麻疹の流行が続いており、日本を含む先進国では散発的な麻疹の症例が報告されている。本研究は、in vitroにおいて、ファビピラビルは、麻疹ウイルスとSSPEウイルスにリバビリンと同等のウイルス増殖阻害効果を認め、高濃度においても細胞毒性がないことを確認した。本研究は、ファビピラビルが血液脳関門を通過し、脳脊髄液で十分な血中濃度を維持できるかという課題はあるが、ファビピラビルがSSPEの新規の治療薬になる可能性があり大変意義のある研究と考える。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-12-25  

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