研究課題/領域番号 |
18K15731
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
瀬尾 晃平 昭和大学, 医学部, 講師 (70791440)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | HIFU / TTTS / 分割トランスデューサー / 焦点可視化 / 可変焦点式 / 動物実験 / 6分割トランスデューサーの作成 / 焦点可視化プログラムの実装 / 委員会承認 / 集束超音波 / 双胎間輸血症候群 / 胎児治療 |
研究成果の概要 |
本研究は高性能なHIFUシステムの導入、TTTSへの胎児治療の確立を目的とした。①1.分割トランスデューサー作成、2.位相変調照射導入、3.焦点可視化プログラム実装、4.可変焦点方式に高性能化、5.HIFUノイズ除去法導入、6.治療モニタリング導入、②動物実験、③臨床照射、を計画した。動物実験にて1.皮膚熱傷軽減化、3.焦点可視化と意図せぬ発熱の予測、4.可変焦点方式に高性能化、これらに成功した。一方コロナ禍による動物実験施設の閉鎖、移動制限、物流停滞が重なり、予定通りの進捗ではなかった。そのため、臨床開始を焦ることなく、より安全性、精度、効率が高いシステムにする方向に研究計画を変更した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの胎児治療は、子宮を穿刺し医療機器を羊水腔内へ挿入するため、穿刺に伴う合併症が、胎児治療成功の可否に拘らず出生児の予後を左右する可能性がある。HIFUは数ミリの範囲に超音波を収束させ組織を熱変性させる治療法である。本研究成果は子宮、胎盤に極めて低侵襲な胎児非接触治療法として、細かい血管焼灼を要するTTTSに対する胎児治療の確立を促進した。この成果は他の胎児疾患だけでなく、身体内深部の穿刺が危険な臓器への応用も期待され将来の医療発展へ貢献する可能性がある。
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