研究課題/領域番号 |
18K15748
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂根 貞嗣 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30817515)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アルコール性肝障害 / オートファジー / 細胞死 / 脂肪蓄積 / 脂肪肝 / エタノール / エクソソーム |
研究成果の概要 |
マウス培養肝細胞に対しエタノールを投与すると、オートファジー抑制を伴うアポトーシスの亢進と肝細胞脂肪蓄積が生じることを明らかにした。この表現型はオートファジー必須タンパクAtg7の欠損下では消失し、オートファジー亢進薬ラパマイシンの投与によって軽減したが、オートファジー抑制タンパクRubiconの欠損下では改善しなかった。また、マウスにエタノールを負荷する2種類のモデルにおいても、肝組織のオートファジー抑制を伴うアポトーシスの亢進と肝細胞脂肪蓄積を確認した。しかし、肝細胞特異的Rubicon欠損マウスにおいてはエタノール負荷によるオートファジー抑制は改善せず、肝病態も改善しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は過去に非アルコール性脂肪肝炎においてはオートファジー抑制タンパクRubiconが病態形成に関与し、Rubiconの抑制が非アルコール性脂肪肝炎を改善させることを報告した。本研究により、アルコール性肝障害においても非アルコール性脂肪肝炎同様にオートファジー抑制による肝脂肪蓄積および肝細胞死が生じていた一方で、アルコール性肝障害においてはRubiconの関与に乏しいことが明らかになった。今回明らかになったアルコール性肝障害と非アルコール性脂肪肝炎のオートファジー抑制機序の違いは、今後の脂肪肝治療を目指した研究において重要な知見となると考える。
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