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TGF-βⅡ型受容体機能欠損大腸癌における細胞死機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K15749
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

辻井 芳樹  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (80795170)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードTGF-β / 大腸癌 / アポトーシス / p53 / 受容体
研究成果の概要

TGF-βⅡ型受容体機能欠損大腸癌において、TGF-β発現抑制により、p53・p21発現の有意な上昇を認め、細胞増殖の有意な抑制とアポトーシスを認めた。また、TGF-β発現抑制によりTGF-βⅠ型受容体の発現上昇を認めた。TGF-β-RⅠ選択的阻害剤添加により、TGF-β発現抑制によるp53とp21の上昇は減弱し、アポトーシスが抑制された。また、TGF-β-RⅠ抑制にてTGF-β発現抑制によるp53上昇は減弱し、細胞増殖とアポトーシスの抑制を認めた。これらのことから、TGF-β-RⅡ機能欠損大腸癌ではTGF-βがTGF-β-RⅠを介してp53を抑制し腫瘍促進に働いている可能性が考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、TGF-βⅡ型受容体機能欠損大腸癌ではTGF-βがⅠ型受容体を介してp53を抑制し腫瘍促進に働いている可能性が示唆された。TGF-βの作用転換機序の詳細はいまだ明らかでないが、本研究の結果は受容体の変異や不活性化が、本来は細胞増殖を抑制するはずのTGF-βが癌細胞を増殖させる作用に転じるひとつの契機になっていることを支持しており、学術的意義があったと考える。今後TGF-βⅡ型受容体の機能が欠損した大腸癌においては、Ⅰ型受容体を介したp53への経路詳細の解明が望まれるとともに、それを標的とした個別化治療への発展が臨床的に期待される。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-02-19  

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